2011/11/15(Tue) 00:48 060. 守ってあげる(央と円)
自分よりも大きな手がそっと頭をなでてきた。特に言葉がかけられることもなく、数回優しくなでられた手に少しの不安と、大きな安心感を覚え、ふっと顔を上げた。
「なかば」
「そういえば昨日ね、体育館に向かう途中に大きな蝶がとんでたんだー」
「へえ」
「すごい綺麗だったんだよ!円にもみせてあげたかったな。それとね。…」
「……」
歩き出してもなお央はしゃべり続けてた。いつもよりテンポがはやく、それでもやっぱり落ち着く声色。普段なら自分も話しを合わせたり、会話をふってみたりなど普通にできるけど、今はそんなことすら曖昧になり、とにかく央は僕の少し前を歩き、ずっとしゃべり続けていた。まるで自分の話を聞き取らせないような。もう一度、もう一度と繰り返す言葉に若干の戸惑いがありながらも、必死にその姿と言葉を追いかけながらあるく。自分よりも背のある兄。たった一年の違いでも、自分が年下だというだけである多少の甘え。見放されないようにと必死で着いていき、楽しそうな兄の顔を見る。
二人で帰ることは毎日の日課のようなものだ。今日もまた、そんな状態で一緒にいて、話をしている。一緒にいられればそれでよかった。兄の行くところにはどこにでもきいていく気でいた。だからなんの疑問も抱かなかったんだ。
とある地点を過ぎたころに、ずっと独断でしゃべり続けていた央がこちらを振り返った。
「やればできるじゃん、円!」
「はい?」
うれしそうにこぶしをあげて、央は笑っていた。何を言っているんだろうかこの人はと、ついさっきまでの会話からはなんの脈絡もない、おそらくほめ言葉に困惑する。
「おにーちゃんはうれしいよ」
また頭をなでられる。今度は少し強く、興奮した様子で。何がおきているのかさっぱりわからない自分は、なされるがままなでられていた。ついにこの人はおかしくなってしまったのかと不安に思ったが、後ろから聞こえてきた不穏な音に体が一瞬で固まった。
「振り返らなくていいよ、円。もうすれ違ったあとだから」
「すれ違った…?」
「そう!今さっき、君は犬とすれ違ったんだよ!なのに平然とこうして僕と会話してるなんてすごいじゃないか」
央のいう言葉はなかなか僕の頭の中には入り込んでくるれることはなかった。少しずつ噛み砕いて、遠ざかっていくその声からの緊張を解いていく。
「すれ違った…?」
「そうだよ。この時間はいつもあのわんちゃんが散歩する時間だからね。ほんとはどうしようかと思ってたんだけど、やればできるじゃない」
そんなことを言いながら、央はまた僕の頭をなでた。そういえばすれ違ったらしい犬は、小型犬とは言いがたい声だった気もする。よく帰り道にすれ違う犬の顔を思い出して眉をしかめた。あの犬と、自分は気づきもせずにすれ違ったのか。そんなことは今までなかったので、どういう表情をしていいかわからなかった。
「もっと喜んで!これは多きな一歩だよ」
「しかし央。僕は今犬とすれ違った気がしません。央の勘違いではないでしょうか」
「円が気づかなかっただけでちゃんとすれ違ってましたー。気にならなかったんでしょ。苦手なもの克服の一歩と思ってもいいじゃない!」
確かに、本当に気がつかなかったのだ。克服の一歩とまではいかなくとも、快挙であることは確かだ。
…けれど、どうして?その違和感はすぐに証明されることになる。
「ちょっと僕もしゃべりすぎちゃったな」
「央…」
「ふふ、なんでもないよ」
また軽く頭をなでられて、そして央が今度はゆっくりとしたペースで歩き出した。かちっと、なぜ自分が犬の存在に気がつかなかったのかが、音を立ててわかったような気がした。まさかこの兄に、気づかないように仕向けられていたなどどうしたら思えるだろうか。
ただいつもよりテンションが高く、多くしゃべって早く歩いていただけだと思っていた。だけれどもその違和感こそが、すべての意識を央に向かわせていた種になるなんて。僕は央のことに必死すぎて、周りが見えないことが良くあるらしい。それを一番理解しているのは、本人だったということだろうか。
「お腹すいたね、円は今日何が食べたい?」
「…央のハンバーグが食べたいです」
「えー、僕が作るのー?いいけど時間がかかるよ」
「僕も手伝います」
「じゃあ一緒に作ろうか。あ、あともちろんお母さんたちの分もね。びっくりさせちゃおー」
そっと央の手をとると、何も言わずに握り返してくれた。頭をなでてくれたその手は、とても暖かいものだった。
「なかば」
「そういえば昨日ね、体育館に向かう途中に大きな蝶がとんでたんだー」
「へえ」
「すごい綺麗だったんだよ!円にもみせてあげたかったな。それとね。…」
「……」
歩き出してもなお央はしゃべり続けてた。いつもよりテンポがはやく、それでもやっぱり落ち着く声色。普段なら自分も話しを合わせたり、会話をふってみたりなど普通にできるけど、今はそんなことすら曖昧になり、とにかく央は僕の少し前を歩き、ずっとしゃべり続けていた。まるで自分の話を聞き取らせないような。もう一度、もう一度と繰り返す言葉に若干の戸惑いがありながらも、必死にその姿と言葉を追いかけながらあるく。自分よりも背のある兄。たった一年の違いでも、自分が年下だというだけである多少の甘え。見放されないようにと必死で着いていき、楽しそうな兄の顔を見る。
二人で帰ることは毎日の日課のようなものだ。今日もまた、そんな状態で一緒にいて、話をしている。一緒にいられればそれでよかった。兄の行くところにはどこにでもきいていく気でいた。だからなんの疑問も抱かなかったんだ。
とある地点を過ぎたころに、ずっと独断でしゃべり続けていた央がこちらを振り返った。
「やればできるじゃん、円!」
「はい?」
うれしそうにこぶしをあげて、央は笑っていた。何を言っているんだろうかこの人はと、ついさっきまでの会話からはなんの脈絡もない、おそらくほめ言葉に困惑する。
「おにーちゃんはうれしいよ」
また頭をなでられる。今度は少し強く、興奮した様子で。何がおきているのかさっぱりわからない自分は、なされるがままなでられていた。ついにこの人はおかしくなってしまったのかと不安に思ったが、後ろから聞こえてきた不穏な音に体が一瞬で固まった。
「振り返らなくていいよ、円。もうすれ違ったあとだから」
「すれ違った…?」
「そう!今さっき、君は犬とすれ違ったんだよ!なのに平然とこうして僕と会話してるなんてすごいじゃないか」
央のいう言葉はなかなか僕の頭の中には入り込んでくるれることはなかった。少しずつ噛み砕いて、遠ざかっていくその声からの緊張を解いていく。
「すれ違った…?」
「そうだよ。この時間はいつもあのわんちゃんが散歩する時間だからね。ほんとはどうしようかと思ってたんだけど、やればできるじゃない」
そんなことを言いながら、央はまた僕の頭をなでた。そういえばすれ違ったらしい犬は、小型犬とは言いがたい声だった気もする。よく帰り道にすれ違う犬の顔を思い出して眉をしかめた。あの犬と、自分は気づきもせずにすれ違ったのか。そんなことは今までなかったので、どういう表情をしていいかわからなかった。
「もっと喜んで!これは多きな一歩だよ」
「しかし央。僕は今犬とすれ違った気がしません。央の勘違いではないでしょうか」
「円が気づかなかっただけでちゃんとすれ違ってましたー。気にならなかったんでしょ。苦手なもの克服の一歩と思ってもいいじゃない!」
確かに、本当に気がつかなかったのだ。克服の一歩とまではいかなくとも、快挙であることは確かだ。
…けれど、どうして?その違和感はすぐに証明されることになる。
「ちょっと僕もしゃべりすぎちゃったな」
「央…」
「ふふ、なんでもないよ」
また軽く頭をなでられて、そして央が今度はゆっくりとしたペースで歩き出した。かちっと、なぜ自分が犬の存在に気がつかなかったのかが、音を立ててわかったような気がした。まさかこの兄に、気づかないように仕向けられていたなどどうしたら思えるだろうか。
ただいつもよりテンションが高く、多くしゃべって早く歩いていただけだと思っていた。だけれどもその違和感こそが、すべての意識を央に向かわせていた種になるなんて。僕は央のことに必死すぎて、周りが見えないことが良くあるらしい。それを一番理解しているのは、本人だったということだろうか。
「お腹すいたね、円は今日何が食べたい?」
「…央のハンバーグが食べたいです」
「えー、僕が作るのー?いいけど時間がかかるよ」
「僕も手伝います」
「じゃあ一緒に作ろうか。あ、あともちろんお母さんたちの分もね。びっくりさせちゃおー」
そっと央の手をとると、何も言わずに握り返してくれた。頭をなでてくれたその手は、とても暖かいものだった。
2011/04/05(Tue) 20:44 仲良しさんに50のお題
001. 始まりの場所
002. 天下無敵
003. 贈り物
004. 手をつないで
005. ひとやすみ
006. 絆
007. 抱きしめたい
008. 永遠をひとかけら
009. RUN AWAY
010. そっと
011. はんぶんこ
012. 負けられない!
013. この命にかえても
014. どっちが大事なの?
015. ぎゅっと
016. ロマンス
017. けんか
018. LIKE × LOVE ?
019. 見守ってるよ
020. 花束とともに
021. 約束
022. SWEET
023. ハイ、チーズ!
024. 叶わぬ想い
025. Kiss me ...
026. 爆弾発言!
027. 刻み付ける
028. 空気のような存在
029. 暑苦しい・・・
030. 一緒に行こう
031. 許されなくても構わない
032. 渇き
033. あの唄にのせて
034. 君は怒るかな?
035. 待ち人来たる
036. 僕が君なら・・・
037. いざ、勝負!
038. 離さないで
039. 尽きない会話
040. 体温
041. 上手く伝わらない
042. 鼓動
043. 泣かないで
044. 並んだ足跡
045. 軌跡
046. また、あした!
047. 占い
048. ずっと好きだった
049. 好敵手
050. 気付いてくれるかな?
051. 道のむこう
052. すれちがい
053. ボケとツッコミ
054. 君がほしい
055. 君が見えない
056. 微電流
057. やさしいきもち
058. 眠れない夜は
059. ふれあう心
060. 守ってあげる
061. 木漏れ日の下で
062. あふれだす想い
063. 覚悟
064. 仕事?私情?それとも・・・
065. 私(僕)に任せて
066. わが道を行け!
067. キャッチボール
068. 我が侭
069. おそろい
070. 君じゃなきゃ意味がない
071. 重なる吐息
072. 真実
073. 見違えるほどに
074. 子ども扱いしないで
075. ぎゅーっ。
076. ゆめごこち
077. 王道
078. ごめんね
079. 主従関係
080. 世界で一人だけ
081. LOVE SONG
082. ホップステップ
083. もしも翼があったなら
084. ひなたぼっこ
085. 背中を預ける
086. 必要不可欠
087. まぶしすぎて
088. 囁き
089. 好きなのに
090. 共通点
091. 過去と未来
092. 直球勝負!
093. 星屑を集めて
094. ・・・信じられない。
095. 私(僕)だけを見て
096. 矛盾する想い
097. 一緒にいたい
098. ささえあう
099. 名前を呼んで
100. さよならなんかじゃない
101. あなたのために
102. 似て非なるもの
103. キミ中毒
104. 誤解すんなよ
105. missing
106. そっくりさん
107. 甘い誘惑
108. 手紙を書くよ
109. 白+黒=灰色
110. ストライクゾーン
111. ・・・いじわる!
112. 想い出になんてできない
113. 照れ隠し
114. 衝突
115. 歌を、歌おう
116. 骨抜きなんです
117. 同じこと言うなよ
118. 嫌よ嫌よも・・・
119. 適当にあしらう
120. 君のものは僕(私)のもの
121. 手伝ってやるよ
122. きっと、見つけ出すから
123. シタゴコロ
124. かばう
125. 夢の中、キミに会った
126. 恋は盲目
127. ハートを直撃
128. 君だけを信じてる
129. 破壊衝動
130. 介抱
131. たとえ火のなか水のなか!
132. 百万年早いッ!
133. それがきみのいいところ
134. 見えなくても繋がってる
135. 近すぎる!
136. まねっこ
137. 憧れ
138. ぜんぶキミに見える
139. 一緒なら怖くない
140. 事実は小説より・・・。
141. 抑えきれない
142. きまぐれ
143. 明日が待ち遠しい!
144. 覚えてる?
145. 僕(私)の気持ちは変わらないから
146. 泣くことないだろ
147. キミのようになれたなら
148. 絶妙なコンビネーション
149. 終わりなんてないよ
150. 君が君であるかぎり
お題提供 「 can-to 」
http://siesta.lomo.jp/canto/
002. 天下無敵
003. 贈り物
004. 手をつないで
005. ひとやすみ
006. 絆
007. 抱きしめたい
008. 永遠をひとかけら
009. RUN AWAY
010. そっと
011. はんぶんこ
012. 負けられない!
013. この命にかえても
014. どっちが大事なの?
015. ぎゅっと
016. ロマンス
017. けんか
018. LIKE × LOVE ?
019. 見守ってるよ
020. 花束とともに
021. 約束
022. SWEET
023. ハイ、チーズ!
024. 叶わぬ想い
025. Kiss me ...
026. 爆弾発言!
027. 刻み付ける
028. 空気のような存在
029. 暑苦しい・・・
030. 一緒に行こう
031. 許されなくても構わない
032. 渇き
033. あの唄にのせて
034. 君は怒るかな?
035. 待ち人来たる
036. 僕が君なら・・・
037. いざ、勝負!
038. 離さないで
039. 尽きない会話
040. 体温
041. 上手く伝わらない
042. 鼓動
043. 泣かないで
044. 並んだ足跡
045. 軌跡
046. また、あした!
047. 占い
048. ずっと好きだった
049. 好敵手
050. 気付いてくれるかな?
051. 道のむこう
052. すれちがい
053. ボケとツッコミ
054. 君がほしい
055. 君が見えない
056. 微電流
057. やさしいきもち
058. 眠れない夜は
059. ふれあう心
060. 守ってあげる
061. 木漏れ日の下で
062. あふれだす想い
063. 覚悟
064. 仕事?私情?それとも・・・
065. 私(僕)に任せて
066. わが道を行け!
067. キャッチボール
068. 我が侭
069. おそろい
070. 君じゃなきゃ意味がない
071. 重なる吐息
072. 真実
073. 見違えるほどに
074. 子ども扱いしないで
075. ぎゅーっ。
076. ゆめごこち
077. 王道
078. ごめんね
079. 主従関係
080. 世界で一人だけ
081. LOVE SONG
082. ホップステップ
083. もしも翼があったなら
084. ひなたぼっこ
085. 背中を預ける
086. 必要不可欠
087. まぶしすぎて
088. 囁き
089. 好きなのに
090. 共通点
091. 過去と未来
092. 直球勝負!
093. 星屑を集めて
094. ・・・信じられない。
095. 私(僕)だけを見て
096. 矛盾する想い
097. 一緒にいたい
098. ささえあう
099. 名前を呼んで
100. さよならなんかじゃない
101. あなたのために
102. 似て非なるもの
103. キミ中毒
104. 誤解すんなよ
105. missing
106. そっくりさん
107. 甘い誘惑
108. 手紙を書くよ
109. 白+黒=灰色
110. ストライクゾーン
111. ・・・いじわる!
112. 想い出になんてできない
113. 照れ隠し
114. 衝突
115. 歌を、歌おう
116. 骨抜きなんです
117. 同じこと言うなよ
118. 嫌よ嫌よも・・・
119. 適当にあしらう
120. 君のものは僕(私)のもの
121. 手伝ってやるよ
122. きっと、見つけ出すから
123. シタゴコロ
124. かばう
125. 夢の中、キミに会った
126. 恋は盲目
127. ハートを直撃
128. 君だけを信じてる
129. 破壊衝動
130. 介抱
131. たとえ火のなか水のなか!
132. 百万年早いッ!
133. それがきみのいいところ
134. 見えなくても繋がってる
135. 近すぎる!
136. まねっこ
137. 憧れ
138. ぜんぶキミに見える
139. 一緒なら怖くない
140. 事実は小説より・・・。
141. 抑えきれない
142. きまぐれ
143. 明日が待ち遠しい!
144. 覚えてる?
145. 僕(私)の気持ちは変わらないから
146. 泣くことないだろ
147. キミのようになれたなら
148. 絶妙なコンビネーション
149. 終わりなんてないよ
150. 君が君であるかぎり
お題提供 「 can-to 」
http://siesta.lomo.jp/canto/
2011/03/31(Thu) 00:01 モメントの花(終撫)
「私と永久に、永遠に一緒にいてくれ」
さらりと投げかけられた言葉がとてもくすぐったい。
もう離さないとか、そばにいてとか言葉で言うのなんて簡単な事だ。だけどそれを実行出来る人たちって、きっと世界でも一握りぐらいしかきっといないんだと思う。
「私もいっしょにいたい」
それは私がすごいとか、そういう意味じゃなくそういう人にであえる確率の問題だと思った。そしてその一握りの、出会える確率の中にはいった人は、総意にそれを幸せとは、きっと呼ばない。それを当たり前としていて、そのことに感謝するもしないも、きっとそれは人それぞれだ。
感謝すれば幸せというわけでじゃないけど、それに気づいている人がどういう心構えでいるかどうかはとても大切なものだと思う。完璧に同じ考えの人なんて、この世には二人とはいないのだ。私は私。彼は彼。その二つの考え方が、何故か同じようなことを思っていて、離れたくないと考えて、そばにいたいと願ってしまう。
単純な言葉で繋ぎ合ったのに、言葉じゃない何かがとても重い。それでも言葉は心に変わって、くすぐったいとか、嬉しいとか、そういう感情にかわってしまう。そういうものを幸せと呼ぶかどうかも、またそれも人それぞれの難しい話。
私は幸せだと思った。
「すごく嬉しい」
彼も幸せだと言った。
「愛してる」
全く違うのに、まったく同じ。
じゃあこれからはと問われれば、そんなのわからない。幸せでした。幸せです。幸せになりましょう。いろんな言葉があるけど、どれを今言えば良いかなんて、美味く分からない。
けど幸せっていう言葉が安っぽく感じるくらいに、今わたしはそうとしか思えない。
幸せでした。
ありがとうございました。
幸せです。
どうしたしまして。
幸せになります。
これからも、どうぞよろしくおねがいします。
さらりと投げかけられた言葉がとてもくすぐったい。
もう離さないとか、そばにいてとか言葉で言うのなんて簡単な事だ。だけどそれを実行出来る人たちって、きっと世界でも一握りぐらいしかきっといないんだと思う。
「私もいっしょにいたい」
それは私がすごいとか、そういう意味じゃなくそういう人にであえる確率の問題だと思った。そしてその一握りの、出会える確率の中にはいった人は、総意にそれを幸せとは、きっと呼ばない。それを当たり前としていて、そのことに感謝するもしないも、きっとそれは人それぞれだ。
感謝すれば幸せというわけでじゃないけど、それに気づいている人がどういう心構えでいるかどうかはとても大切なものだと思う。完璧に同じ考えの人なんて、この世には二人とはいないのだ。私は私。彼は彼。その二つの考え方が、何故か同じようなことを思っていて、離れたくないと考えて、そばにいたいと願ってしまう。
単純な言葉で繋ぎ合ったのに、言葉じゃない何かがとても重い。それでも言葉は心に変わって、くすぐったいとか、嬉しいとか、そういう感情にかわってしまう。そういうものを幸せと呼ぶかどうかも、またそれも人それぞれの難しい話。
私は幸せだと思った。
「すごく嬉しい」
彼も幸せだと言った。
「愛してる」
全く違うのに、まったく同じ。
じゃあこれからはと問われれば、そんなのわからない。幸せでした。幸せです。幸せになりましょう。いろんな言葉があるけど、どれを今言えば良いかなんて、美味く分からない。
けど幸せっていう言葉が安っぽく感じるくらいに、今わたしはそうとしか思えない。
幸せでした。
ありがとうございました。
幸せです。
どうしたしまして。
幸せになります。
これからも、どうぞよろしくおねがいします。
2011/03/30(Wed) 23:29 いつのまにか二人繋がって(石吉)
この距離を音にたとえるならきっとジャラジャラって音が鳴る。
距離にして120センチくらい。遠いようですごく近い。ちょっと手を伸ばせばすぐに捕まえられてしまって、
離れられそうになったら届かないような、そんな距離。
そんな距離を音で例えるなら、金属音でジャラジャラ。それをたぐり寄せて、ようやく隣に並べる私たちの120センチ。
それは取り外す事はできなくて。でも消えるのはきっと一瞬。それは目の前からいなくなることで。
私がいらないっていえばきっとすぐに消えてしまう120センチの音。
喧嘩をしたって結局はいつもの距離を保つ毎日。この距離を縮めるのは簡単なはずなのに、それもできない臆病者。
やっぱり手放す事はできないのよ。たぐり寄せて近づくだけ。120センチから離れる事もしない。
カツンと大きな音をたててわざとあなたの気を引くの。ちゃんと繋がってるよって分かりたいから。
だけどそんなことしなくたって。この鎖がなくたって、きっとあなたはそばにいてくれるね。
そう思うのに、こんなもんかなあと笑ってしまう私です。
今日も伸ばしたり近づいたりジャラジャラと音を立てている。
手をつなぐ距離には丁度いいのに。そんなこともしないで、とりあえずくだらない話でもしようか。
--------------------------------------------------
日常鎖飯事より
距離にして120センチくらい。遠いようですごく近い。ちょっと手を伸ばせばすぐに捕まえられてしまって、
離れられそうになったら届かないような、そんな距離。
そんな距離を音で例えるなら、金属音でジャラジャラ。それをたぐり寄せて、ようやく隣に並べる私たちの120センチ。
それは取り外す事はできなくて。でも消えるのはきっと一瞬。それは目の前からいなくなることで。
私がいらないっていえばきっとすぐに消えてしまう120センチの音。
喧嘩をしたって結局はいつもの距離を保つ毎日。この距離を縮めるのは簡単なはずなのに、それもできない臆病者。
やっぱり手放す事はできないのよ。たぐり寄せて近づくだけ。120センチから離れる事もしない。
カツンと大きな音をたててわざとあなたの気を引くの。ちゃんと繋がってるよって分かりたいから。
だけどそんなことしなくたって。この鎖がなくたって、きっとあなたはそばにいてくれるね。
そう思うのに、こんなもんかなあと笑ってしまう私です。
今日も伸ばしたり近づいたりジャラジャラと音を立てている。
手をつなぐ距離には丁度いいのに。そんなこともしないで、とりあえずくだらない話でもしようか。
--------------------------------------------------
日常鎖飯事より

